エコノミックネクサスとは何か
米国で商品を販売している日本企業の多くが、いまだに十分な認識を持てていないリスクがあります。それが「エコノミックネクサス(Economic Nexus)」です。
2018年の米国最高裁判決(South Dakota v. Wayfair, Inc.)以降、米国の各州は物理的な拠点がなくても、一定の売上または取引件数を超えた企業に対して売上税(Sales Tax)の申告・納税義務を課すことができるようになりました。これがエコノミックネクサスの概念です。現在、米国の45の州(およびワシントンD.C.)が売上税を課しており、そのほぼすべてがエコノミックネクサス規定を設けています。Amazonを通じて米国全土に販売している日本企業は、その売上規模によっては複数の州で申告義務が生じている可能性があります。
各州の閾値:知らなかったでは済まされない
エコノミックネクサスの閾値は州によって異なりますが、多くの州では「年間売上10万ドル超、または200件超の取引」が基準となっています。日本円換算で約1,500万円の売上を超えると、その州での申